19時開演で、3時間くらいやるのかと思ったら21時30分迄(休憩20分)で、実質2時間ちょっとだった。
ミュージカルは演劇より大変なのだろうか。
久々に観客総立ちのスタンディングオベイションを見た。
本格的なミュージカルを観るのは、宝塚を除くとこれが初めてぐらいなので、「歌がすごく多い」というごく当たり前の印象を持った。
歌が多いと予想はしていたが、台詞は2割もないのではと思ったぐらいだ。
そして、歌が終わると拍手するのも新鮮だった。
(宝塚にはそういう風習があるが)
あと、演奏家が出てくるだけで拍手するのも意外だったが、ミュージカルは役者だけでなく演奏家も人気が出るものなのだろうか。
演劇と違って、ミュージカルは音楽でぐいぐい魅せる。
文章にすると凡庸なシーンでも、大音量の音楽でもって感情を持っていかれる。
分かりやすいと言えば分かりやすいが、あの雰囲気に包まれる感覚は追っかけが出るのも頷ける。
ミュージシャンのコンサートには行ったことがないのだが、ライブに行くのも似た感覚なのだろうか。
また、演技以外のパフォーマンスも大きな要素を占めているようだった。
中盤のモーリーンのパフォーマンスは独壇場なので役者が相当魅力的でなければ間が持たないし(この場面は言葉が分からないとつらい)、ミミがロジャーに2回目に会う (Another Day) 前に手すりに立って踊るシーン (Out Tonight) なんかもそうだろう。
宝塚に比べると役者が少ないと感じたが、少数精鋭ということか。
実を言うとRENTは去年の外語祭のESS公演で一度見ている。
それで面白そうだったのと、ブロードウェイミュージカルというものがどんな物か見てみたくて、足を運ぶことにした。
「どんな物か知る」という動機だと、たとえ楽しめなくても「社会勉強のひとつ」と開き直れるので気が楽だ。
ESSのとは細部が違っていたし、a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000EMH5ZC?ie=UTF8&tag=kisyokuhotchp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B000EMH5ZC">映画版サントラ
とは曲目が違っていたので、ESS版は
映画版ベースだったのかもしれない。
特に良かったと思ったのはミミがロジャーを連れ出そうとする場面。
ここはストーリー(ミミの事情)を知っていた方が味わい深い。
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に入っていないのが誠に残念だ。
ロジャーとミミだけのシーンかと思っていたが、実際は左上の高くなったステージ(ここではライフサポートが開かれている)から他のメンバー達が二人を見守っていた。
ミミとロジャーが初めて出会う箇所 (light my candle) も実際に見ると面白い。
途中からミミがロジャーを誘惑しようとしているのがよく分かる。
聞くだけだとどうして突然「いい尻してるの」と言い出すか分からなかったのだが、演技を見て納得がいった。
ミミは茶髪の白人かと思っていたが、昔の安室奈美恵みたいな感じ(髪はかなりきついパーマ)でイメージとだいぶ違った。
どうやら、最初に見たのが映画版サントラのパッケージだったので違和感を感じたようで、
ブロードウェイ版サントラのパッケージを見ると、今回の公演で見たのと同じような感じの人だった。
サントラを聞いた限りだと、声の質も映画とブロードウェイ版ではだいぶ違う印象を持った。
外見の通りと言うか……映画版はクリアで高い女声だが、ブロードウェイ版はややハスキーで甘さがある。
ジョアンヌは思ったより年上に見えた(最初に見た外語祭版は女子大生がやっていたので、これはしょうがない)。
パンツスーツのせいかやや地味な印象を受けた。
弁護士という職業を考えると真っ当な衣装なのだが、他の女性陣が派手でピチピチのセクシー衣装ので、モノトーン中心のジョアンヌはどうしても舞台映えしない。
なぜモーリーンが彼女を選んだのかも疑問に思えてきたが、対極のイメージを持つからこそ惹かれたのかもしれない。
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